3/28 ヘビメタじゃねえ!へヴィメタルだ 第5回「VIOLENT」
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恩着せがましいメタルアルバムレヴューです「マイナーなバンド」とかいわれてますけど、馬鹿にしないで聞けって感じです・・。。
VIOLENT/VOLCANO(2000年)
第3回でカーカス、第4回でインフレイムスと来た以上、このアルバムが第5回にでてくるのは最早必然というべきでしょう。遂にジャパメタ(ジャパニーズへヴィメタル)紹介第一弾でつ。
とりあえず、全ての国民及び、JPOPマンセーやら、YOSHIKI厨。及び、綺麗ロック大好きな良識ポーザー共は此れを聞く必要があります、これを聞かずして「メタルはどうの」とかいう売女の中身は、モニターの前でイカ臭ぇうまい棒握ってりゃ良いんですよ、いやマジで。
軽く紹介しておくと、再び復活の狼煙を上げている、日本屈指の馬鹿テクバンドでもあるアニメタル。その創設メンバーでもある、元ガーゴイルのギター、屍忌蛇(しーじゃ)、今は脱退して、アニメタルは新しいギターになってますけど。
彼がアニメタルの一時凍結の頃に始めたバンドであります。昔VOLCANO(ヴォルカノ)って名前でバンドやってましたけど、今回のはVOLCANO(ヴォルケイノ)っつう名前です。
屍忌蛇に加え、日本人離れした英語シャウトを誇るAIONのNOV(Vo)、ゴツゴツベースラインの熱いYOUT QUAKEのAKIRA(B)、恐らく日本最強スピードのツーバスを誇るガーゴイルのKATUJI(Ds)という、豪華絢爛の面子によるバンドであります。
が・・屍忌蛇以外は全員各自のバンドがあるため、一応は「プロジェクト」みたいな感じで、リーダー(ギター)+流動的なメンバーという、イングヴェイの様なバンドですけど、実際のトコNOVとKATUJIのどっちか一方が欠けても、VOLCANOサウンドは成立しません。(ベースは!?という突っ込みは無しで)。
全編通して屍忌蛇が狂った様に、トレードマークともいうべき、湿り気と憂いを帯びた泣きメロ弾きまくり。それに付随するスピーディでスリルのあるリズム隊とパワフルなボーカル。正に名盤の名に恥ない一枚。プロデュースは、メロデス・メロパワのゴッドハンド、ドリームイーヴルでお馴染みのビックボスこと、フレデリックパパ。
では早速聞いてみましょう
イントロともいうべき2分程度の軽い一曲(っつてもへヴィであり、ブルータルであり、既にガッツンガッツンですけど)THE PRESENTから幕を開ける、ノンストップ47分一本勝負。PRESENTからノンストップで切りかかってくる、神曲KILL ALL OF MEはハロウィンのW.JELICHO〜RIDE THE SKYという、メタルの伝統芸を彷彿とさせてくれる辺り、またぐっしょり枕を濡らすってモンです。
紅よろしくなソロの熱いKILL ALL OF MEから続けざまに、漢臭いクワイアが熱いGOHST。と続けざまに入ってくるんで、軟弱な負け犬は生き残れません。暴虐と旋律の構築美の中に溢れる、メロディラインに真価を見出した物こそが、ラストに待ち構える「やばすぎる泣きメロ」を聞く視覚があるといえるでしょう。
中盤はミドルテンポを配して、どことなく前回紹介したインフレイムスのWHOLACLEを彷彿とさせる構成で、8曲目、DEVIL MAKE CARE BOYから一気にクライマックスへと雪崩れ込み、9曲目 THE PRAYER。やばいよマジ、やばすぎ。1分40秒ちょいから入る少女の悲痛な台詞から入ってくるギターソロは正に涙無くして語れないのです。
1分54秒からの1stギターソロでも悶絶。2分8秒、ここから割り込んでくる2ndソロは今までの人生で聞いてきた中でも五本の指に入る位素晴らしかソロでこざいます。たった13秒、ただそれだけのソロの中に込められた、究極ともいうべき屍忌蛇節のエッセンス。激ヤバ。
10曲目、バンド名にもなっているVOLCANO。ガッツィーでゴツゴツしたサウンドは正に活火山の如くの勢いで襲い掛かり、溶岩の如き音の洪水を全てを飲み込み、燃やし尽くすHOLO CAUST。NOVも大暴れ。暴虐っぷりが最高。神!。バイオリン(?)のリードに導かれる様に入ってくるギターソロの導入が、どことなくガーゴイル時代を思わせつつ、ソロ後半の生楽器と電子楽器による、暴虐と煽情のシンフォニーに涙せよ。
11曲目アコースティックのインストナンバーUNCHAIN。アニメタルマラソン2でもあった、ラストにアコースティックの泣きナンバーを持ってくる方法論ですな。やっぱりラストにアコースティックを配辺り、WHOLACLEへのオマージュを感じさせます。乾いた弦の調べと共に、猛獣達の切なく、暴虐的な饗宴は静かに幕を閉じます。
どうでも良いけど、この1st何故かavax配給なんですよね。東京プリンと同門っていうのはとてもとても、素晴らしいワケですが、TKとかその他、ヤングに大受けの「日本を代表する〜」何て肩書きの良く似合う綺麗目共は、これを聞いて糞尿でも垂れ流すと良いでしょう。ちなみに2ndは国内へのメタル配給の首領(だった)BGMビクターからの発売。3rdはいつ出るんじゃろうか・・・。
(3/28)by玉袋→NEXT
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