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4/13 ヘビメタじゃねえ!へヴィメタルだ 第7回「DEATH WISH-狼よさらば-」
 恩着せがましいメタルアルバムレヴューです「マイナーなバンド」とかいわれてますけど、馬鹿にしないで聞けって感じです・・。。

 
                 
                 DEATH WISH‐狼よさらば‐/DUEL(2002年)
                   

 音楽数珠繋ぎともいいますか。前回紹介したタンクのオナー&ブラッド。その解説(ソースは忘却の彼方にすっ飛びましたが)にこんな一文が書かれていました「こんなヘヴィメタルを聞かせるバンドは、(TANK以外に)前にも後ろにもいない」。



 しかし、いたんだなぁ・・・現代において堂々のフルレンス1st(通算二枚目のCD)を引っさげて、フィルスハウンドの咆哮を現代に呼び覚ます。

 哀愁に満ち溢れた泥臭い男達による、タンクを愛した、そして男である事に誇りを持ち続け、闘志を絶やさないロマンスに夢をみる者達へ送る、凱旋の賛歌。それが今回紹介するDUEL。



 っていうか、今回はは特に思い出深い一枚なんで、激しい長文と化してしまいました。
 

 
 創設時からのメンバーは、B&VoのDrinkerF・Destructar‐TAKA(Ds)。当時はトリオ編成でデモテープを出し、メンバーチェンジや各地のツアーを繰り返しながら、近年活動を再開したBLASSDEADのEGS‐YASUをヘルプに加え、正式メンバーでもあり、BRIDGE OF TEARSのギタリストでもあるStoneMaker‐HIDEのツインギター四人編成で制作されたのがこの音源。



 サウンドの方向性はいうまでもなくタンク。パワーとスピードと哀愁のメロディ。そして、泥臭いまでに貫かれた男の美学。わかる人には堪らない要素が満載でかなりやばげだってのに。

 伝統的なオールドスタイルのエッセンスを随所に配する辺り、80年代のへヴィメタルをリアルタイムで過ごしてきたオッサン世代には、頬を伝う熱い物があり。このバンドを知った若者を、タンクへと先祖返りさせるという、色んな意味で罪深く、名誉あるアルバムでしょう。




 まぁ、副題で「ニヤニヤ」してる人も多いので、ある程度の元ネタにも触れておきましょう。Drinker氏が大の映画好き(70〜80年代の米国男性映画が特に)で、各所各所に色々なネタが散りばめられているのです。


 
 まず、アルバム&タイトルトラックでもある、DEATH WISH(狼よさらば)。チャールズブロンソン主演の、復讐に燃える男のダーティ映画「狼よさらば」。

 2曲目、ACE NO1と7曲目北国の獣神。大恐慌時代が舞台の「無賃乗車に命をかける、エースNO1と呼ばれる男と、無賃乗車する失業者を、汽車から蹴落とす事を生き甲斐とする男」による、男と男の意地のぶつかり合いが眩しい「北国の帝王」より。


 中々ビデオ屋に置いてないんですが、「汽車の上で楽しそうに殴りあう様」が素晴らしいらしいです。汗臭さ大爆発で、おっさん達は喚起に咽び泣くでしょう。

 
 
 バンド名のDUELは、スピルバーグ監督の出世作。「激突‐DUEL‐」より。3曲目DEAD FIRE HEROの元ネタは、大人のチキチキマシーン猛レース。とも呼ぶべき馬鹿映画「デスレース2000年」。

 ちなみに、デスレースは通行人(特に老人や子供は高得点)を轢き殺しながら、目的地までを争う未来のモータースポーツです。



 男泣き必死の名曲。7曲目OVERNIGHT TRAINは「暴走機関車」より。沈黙シリーズの「暴走特急」ではないのでご注意を。私は間違って借りてきましたが、巨乳の美人バーテンにハァハァですた。

 艦隊ん時みたいに乳出さなかったのには泣きましたが。KCライバックの姪も然り。


 まぁ、軽く上げるとこんなトコでしょうか。TOWER OF STONEとかD.U.E.L.(元ネタはタンクの2nd収録のT.A.N.K.)。その他、タンクの英歌詞と、DUELの曲名や歌詞を見比べてみると、夜通しニヤニヤできます。ハイ。




 前置きが長引いたんで、ちゃっちゃと聞いてみましょう。
 

※曲名にサンプル音源へのリンクあり(要RealPlayer)

 1曲目、TOWER OF STONE(邦題:知られざる戦場)。ど頭からぶっとばされて、目ん玉ひん剥かれますよマジで。流行りモンに倒錯する軟弱な野郎共と、暑苦しさにはイマイチピンとこない女とガキ共は帰って良いです。


 開始30秒程度で乱れ飛ぶ哀愁の旋律と、力強く突進するリズム隊。そこにかぶさる、タンクへの愛が大炸裂する野性的なダミ声Vo。これはもうたまりません。自認の完全キラーチューンのはずが、メンバーによると、周囲の評価はあんまり高くないとか。



 2曲目。ライヴの定番、首を振らずに、体を動かさずにはいられない、重苦しくもリズミカルなリズムが悶えるACE NO1!。歌詞の殆どはACE NO1!むしろ最高に熱い。

 ファンは誰しも大好きな超名曲。湿り気を帯び、天に舞い上がっていくような、StoneMaker‐HIDEの御家芸でもあるギターソロも熱い。



 3曲目。相変わらず続く、力強く突っ走るリフと爆裂するリズム隊の猛攻。闘魂が燃え上がるDEAD FIRE HERO。「♪DEAD FIRE HERO!」というコーラス部分では、思わず拳を突き上げずにはいられないですね。っていうか、前二曲も、コーラス部で拳が勝手に上がります。ライヴで見たら百倍燃えました。



 4曲目。VIOLENT GOD(聖なる酔っ払いの咆哮)。邦題だけでね素晴らしいですね。ダーティかつ即効性のある、泥臭いストレートチューン。疲れなく聞けますね。ある意味DUELらしさが一番でてるかもしれない、ラフ&ダーティー&アルコールな一曲。

 

 5曲目。LP世代にとっては最早定番。表(A)面の取りを飾る位置付けのDEATH WISH(狼よさらば)。ライヴでも欠かせない曲ですな。

 前半部は重くダーティーに始まり、ソロ前の転調はスリリングかつスピーディーに炸裂。1stデモよりも、よりタイトに、そしてVoのパワーの比較にならない程の成長具合が、古きを知るファンには涙を誘う事でしょう。



 っていうか、このまま行くと全曲解説ですな。むしろ一応捨て曲なしだから、全部イッチャウゾこの野郎!。


 
 B面の頭を飾る、五曲目。RUN TO THE LIMIT。レコードをひっくり返し、針を落としDrinkerの咆哮と共に始まる光景を想像しながら聞くと、やはりLP世代のメタラー達の頬には、一筋の男泣の涙が。剛速球ストレートな、ややロック気も匂わせる、パワーメタルナンバーです。

  

 早くも第一のクライマックス。乱れ飛べ!男達の熱い涙!。ティッシュを忘れるな、神曲 OVER NIGHT TRAIN 。スネアの連打と共に、再び哀愁全開のツインリードバトルが展開。一回目のサビと共に訪れる転調ギターソロは、正にアイアンメイデンのお家芸。


 そこに力強く、それでいて哀愁を背負うタンクのエッセンスをぶちまけてるってんだから、最早熱い魂を持つ戦士達は、只々涙するのみ!。

 二回目のサビコーラスを一緒に大合唱して、君も男泣だ!。ライヴで初披露された時に、丁度良く居合わせて、思わず涙したらしいです、中の人は・・・・あ、いや・・・何でもないです。
 
 

 8曲目。ライヴで披露される事の多いインストゥ。BLACK WINGS(デーモンの飛翔)。まぁ、まったりとアイアンメイデンのエッセンスを匂わせて、次曲への伏線という感じで。



 雄大さと荒々しさを併せ持つ、EMPEROR OF NORTH(北国の獣神)。途中の転調〜ソロへの流れ。前曲と合わせて考えてみると、メイデンのPOWER SLAVEですな。

 オリエンタルな雰囲気を醸し出してるのが、妙に気になってたんですが、元ネタがわかった時に一つの線へと繋がりました。謎は全て解けた!。


 
 そして、クライマックスだ!。D.U.E.L.。魂は燃え、血は沸き肉踊る、騎士も王も、ドラゴンも武器もでてきやしないが、薄汚れて、血と硝煙に塗れた男達に捧げる、永遠のヒロイックアンセム。

 中盤〜後半までの展開はやはり、涙抜きには語れず、全編に渡ってまたしても、HIDEイズムのギターが大暴れ。冒頭のノイズ交じりの音が、映画「激突」の冒頭部のラジオから流れるノイズ音のシーンを思い起こさせます。


 最後の締めの咆哮もまた、男にはとてもとても、応えられないモノでしょう。ライヴにおいてはお楽しみキャラクターアトラクションの曲でもあるので、是非一度その目で見て頂きたい。記憶にこびりつくへヴィメタルの音に導かれてやってくる、改造人間(ヤツ)の姿を。



 11曲目、VANISHIER。年明け一発目のライヴで初披露されましたねぇ。本来なら、D.U.E.L.のラストでスッパリ終われば気持ちはすっきり。然し11曲目のこいつのお陰で、ちょびっと後味悪め。


 しかし、それは確信的なモノであり。メンバーもMCで「オマケ(ボーナストラック)的な曲」といっていますね。2ndアルバムへの伏線とかいう話も聞きました。今回の1stフルレンスの楽曲の中じゃ、一番1stデモの頃を彷彿とさせる、ヴァイオレントロック(DUELの提唱する造語のジャンル)サウンドが熱い!。


 もしDEATH WISHが大昔にLP盤で発売されて、近年になり、「CD盤がリマスターで復刻発売!」とかになったら、きっとボーナストラックで収録されるんだろうなぁ、と。マニアックな妄想にふけってニヤニヤできる(・∀・)イイ!曲ですな。



<評価>
酒臭さ・・★★★★★
汗臭さ・・★★★★★
哀愁・・・★★★★★
疾走感・★★★
総評・・★★★★★


<一言>

 とりあえず、軟弱な野郎には用はない。綺麗好きの女共にも用はない。
ダーティな世界にあこがれる男だったら、買え。そして元ネタになってる映画の数々を見て酔いしれろ。男魂!男魂!。って、少女系VNIが紹介しても、些か説得力が・・ハァハァ。


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